PMS(月経前症候群)とは

PMS(月経前症候群)とは、生理の3~10日前に始まる、さまざまな精神的・身体的な不調を指します。この時期、あなたが感じるイライラや落ち込み、集中力の低下などは、PMSの症状かもしれません。しかし、PMSは個人差が大きく、症状の出方や強さは人それぞれです。

PMSの原因

PMSの原因は、女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の変動が関わっていると考えられています。これらのホルモンは、月経周期と連動して変動し、その影響で心と体にさまざまな症状が現れます。

ホルモンの変動とは?

月経周期の間に女性ホルモンは劇的に変動します。特に、月経前の黄体期にはエストロゲンとプロゲステロンの急激な低下により、さまざまな精神的・身体的症状があらわれます。これがPMSの症状を引き起こす主な原因とされています。

年齢とPMS:30代、40代での症状の変化

年齢とともにPMSの症状は変化します。思春期頃から症状が出始め、年齢とともに症状が強くなる傾向があります。また、症状の種類も年齢によって変わります。

30代のPMSの特徴

30代の女性は、こころの症状では怒りやすくイライラすることが多くなります。また、こころの症状に加えて、頭痛、めまい、吐き気、疲れやすいなどのからだの症状もでてくるようになります。

40代のPMSの特徴

40代になると、PMSの症状は更に多様化します。特に、仕事や家庭生活のストレスが加わると、PMSの症状が強くなることもあります。また、閉経前の女性は、月経周期が不規則になることでPMSの症状が長引くこともあります。

PMSと月経困難症

PMSと似た症状を持つ「月経困難症」についても知っておくと良いでしょう。月経困難症は、月経痛が強く、日常生活に支障をきたす状態を指します。主な原因は子宮内膜からのプロスタグランジンの過剰な産生で、下腹部痛、頭痛、吐き気、下痢などの症状があります。