
こんにちは。逗子市のハリ灸整体Origineオリジネです。
めまいがあるのに吐き気がない――このような症状に悩む方は少なくありません。
鍼灸や整体の視点から見ると、体質や生活習慣、自律神経の乱れなどが関係している場合があります。
この記事では、「めまい 吐き気なし 原因」について、鍼灸師・整体師の立場から、体質別の原因や改善法をわかりやすく解説します。
この記事を読むとわかること
- 吐き気がないめまいの主な原因と体質の特徴
- 鍼灸・整体によるアプローチと改善の考え方
- 自宅でできるセルフケアと生活習慣のポイント
目次
めまい 吐き気なしの原因とは?
めまいというと、吐き気や嘔吐を伴うケースを思い浮かべがちですが、「吐き気がないめまい」も多くの方が経験する不調の一つです。病院では原因がはっきりしないと診断されることもあり、不安を抱えて整体院や鍼灸院に来院される方も少なくありません。
このようなケースでは、筋肉や神経のバランスの乱れ、自律神経の不調、さらには中医学的に見た「気・血・水(き・けつ・すい)」の巡りの滞りが関与していることが多くあります。特に、首・肩・背中の筋肉の過緊張は、内耳や脳への血流低下を引き起こし、ふわふわとした浮動感のあるめまいを引き起こします。
本章では、吐き気のないめまいがなぜ起こるのかを、鍼灸師・整体師それぞれの専門的な視点から掘り下げていきます。
自律神経の乱れによるめまい
鍼灸の現場でよく見られるのが自律神経のアンバランスです。特に交感神経が過剰に働いている方は、血管が収縮し、脳や耳への血流が低下しやすくなります。これにより平衡感覚が乱れ、回転性や浮遊感のあるめまいが起きることがあります。
また、ストレスや不眠、生活リズムの乱れも自律神経に大きな影響を与えます。特に朝起きたときに感じるめまいは、自律神経の調節がうまくいっていないサインかもしれません。
血圧や内科的な疾患の除外診断を医師で受けたうえで、鍼灸による全身調整は非常に有効な選択肢となります。
筋肉の緊張やトリガーポイントの影響
整体の観点から見ると、首や肩の筋肉のこわばりがめまいの原因になることは珍しくありません。特に「胸鎖乳突筋」や「後頭下筋群」にトリガーポイント(痛みの引き金点)があると、耳の奥や視覚、平衡感覚に影響を及ぼします。
このような筋緊張は、デスクワークやスマートフォンの長時間使用、姿勢の悪さなどから慢性的に蓄積されていきます。眼精疲労や肩こりを感じている方は、要注意です。
整体によってこの筋肉を緩め、血流を改善することで、症状が大幅に軽減されるケースは非常に多くあります。
中医学から見た体質別の原因
鍼灸では、症状を「体質」や「気の流れ」でとらえます。めまいの原因としてよく見られるのが、「肝陽上亢(かんようじょうこう)」や「気虚(ききょ)」といった状態です。
「肝陽上亢」は、ストレスや怒りっぽさが背景にあるケースが多く、頭に気が上ってしまってふらつくような感覚が生じます。一方、「気虚」はエネルギー不足の状態で、立ち上がったときなどにクラクラするタイプのめまいが現れやすいです。
こうした体質的な要因は、単なる対症療法では改善が難しく、その人に合った鍼灸施術と生活習慣の見直しが必要です。
鍼灸・整体でのアプローチ方法
「吐き気のないめまい」に対し、現代医学では薬物療法や経過観察が主となりますが、鍼灸や整体は“原因の根本”にアプローチする点で大きな特長があります。
特に、自律神経の乱れや筋肉の緊張、体質的なエネルギー不足などは、西洋医学では見逃されがちな不調として扱われることもあります。これらは東洋医学や手技療法の得意分野といえるでしょう。
この章では、鍼灸・整体それぞれの観点から、吐き気のないめまいに対する具体的な施術アプローチを詳しく解説します。
鍼灸による自律神経の調整
鍼灸治療では、まず自律神経のバランスを整えることを重視します。特に、耳の後ろや手足にある「交感神経」「副交感神経」に関わるツボを刺激し、過度な緊張状態を緩和します。
よく使用されるツボには「百会(ひゃくえ)」「内関(ないかん)」「神門(しんもん)」などがあり、これらは心身をリラックスさせる作用があるとされています。
さらに、鍼灸では身体全体の「気」の流れを整えることで、局所の症状を和らげることを目的としています。施術後に「頭がスッキリした」「視界がクリアになった」と感じる方も多いのが特徴です。
整体による筋肉の緊張緩和と姿勢改善
整体では、首や肩、背中の筋肉の緊張をほぐすことで、めまいの引き金となる血流不全や神経圧迫を改善します。特に重要なのが「後頭下筋群」の調整で、この部分は平衡感覚をつかさどる小脳と密接な関係があります。
また、姿勢の歪みが慢性的な緊張を生む原因にもなるため、骨盤や背骨のアライメント(整列)を整えることも重要です。
無理なく自然な姿勢を保てるよう調整することで、日常生活の中で再発しにくい身体づくりにもつながります。
体質に合わせたツボや施術法の選定
鍼灸・整体の施術は、すべての人に同じ方法を行うわけではありません。その人の体質・体調・生活背景を見極めたうえでの“オーダーメイド施術”が重要です。
たとえば、ストレスが多くイライラしやすいタイプの人には「肝」の調整を中心とし、気虚や血虚の傾向がある人には「脾」や「腎」へのアプローチを行います。
整体においても、体のゆがみ方や筋肉の使い方の癖を見極め、その人に合った施術方法を選ぶことが、根本改善への近道となるのです。
まとめ:めまい 吐き気なしの原因と改善への道
ある日突然、ふわっとした不安定な感覚に包まれる。頭が揺れるような、地面がふわつくような――そんな「めまい」を経験した時、多くの方が戸惑い、不安になるものです。特に、吐き気などの分かりやすい症状がない場合、「いったい自分の体に何が起きているのか?」と答えの見えない問いを抱えてしまいます。
施術の現場では、同じような想いを抱えた方々がよく来院されます。そして、丁寧にお話を伺っていくと、日常の中で無意識に頑張りすぎていたり、自分より他人を優先していたり、体の声に気づかないまま過ごしていたりすることがよくあります。
めまいは、そんな小さな“体からのサイン”かもしれません。「ちょっと立ち止まって、自分のリズムを取り戻してほしい」という、あなた自身の内側からのメッセージなのです。
早めの対処と専門家との出会いが、安心への第一歩
「検査では異常がないと言われたけど、どうしても不調が続く」――そんなときこそ、鍼灸や整体のような東洋的な視点が助けになります。原因を“症状そのもの”だけでなく、生活や体質全体から見つめ直すことで、新たな気づきが得られることがあります。
体は、ちゃんと変わる力を持っています。少しずつでも、自分のペースでケアを始めていけば、その変化は確かに現れます。焦らなくて大丈夫。専門家と一緒に歩んでいくことで、不安な時間がだんだんと穏やかな日常へと変わっていくはずです。
「自分を知る」ことが、いちばんのケアになる
めまいをきっかけに、自分の体や心に意識を向けるようになった方は、それ以前よりも健やかで、軽やかに過ごされていることが多いです。それは、「不調の根本に気づけた」からこその変化。
日々の生活の中で少し立ち止まり、「今、自分はどんな状態だろう?」と見つめる時間を持つこと。その積み重ねが、再び心地よく過ごせる日々へとつながっていきます。
あなたの体と心が、本来のリズムを取り戻せますように。そんな願いを込めて、私たちは今日もそっと寄り添うお手伝いをしています。
ハリ灸整体Origineオリジネ
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この記事のまとめ
- 吐き気を伴わないめまいの背景には体質や生活習慣の乱れがある
- 鍼灸では気血の流れを整え、自律神経を安定させる
- 整体では筋肉の緊張や姿勢バランスを整えることで改善を図る
- ストレス対策・食生活・睡眠習慣の見直しが再発防止につながる
- 自分の体と向き合うことで不調からの回復が進む