「夜になるとドキドキして眠れない…」「心臓がバクバクして不安になる」──そんなお悩みを抱えていませんか?
昼間は落ち着いているのに、夜になると急に動悸が強くなるという方は、自律神経のバランスが乱れている可能性があります。
鍼灸師や整体師の臨床現場では、このような「夜の動悸」や「不眠」を訴える方が多く見られます。この記事では、自律神経の仕組みをわかりやすく解説しながら、東洋医学の視点から見る原因と、今日からできるセルフケア・鍼灸の考え方をご紹介します。
- 夜に動悸が起きやすくなる理由と自律神経の関係が理解できる
- 自律神経失調症による動悸のメカニズムがわかる
- 鍼灸や整体での改善アプローチと効果的なツボを知ることができる
- 自宅で実践できる呼吸法・ストレッチ・生活改善法を学べる
- 夜の動悸を放置せず整えるための心身ケアの重要性を理解できる
なぜ「夜」に動悸が起きやすいのか?
昼間はなんともないのに、夜になると胸がドキドキして落ち着かない…。そんなお悩みを抱える方はとても多くいらっしゃいます。特に、仕事や家事を終えて一息ついた夜、静かな時間になるほど動悸を強く感じるという声をよく聞きます。鍼灸や整体の現場でも、「寝る前に心臓が速くなって不安になる」とご相談いただくことが少なくありません。
この「夜に起きる動悸」には、明確な理由があります。それは、昼と夜で働く神経のバランスが切り替わるためです。私たちの体は、活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経という2つの神経が自動的に切り替わる仕組みを持っています。本来であれば夜になると副交感神経が優位になり、心拍が落ち着き、体はリラックスモードに入るはずです。しかし、自律神経が乱れると、この切り替えがうまくいかなくなり、夜でも交感神経が優位のままになってしまいます。その結果、動悸や息苦しさ、不安感が強く出てしまうのです。
特に、仕事のストレスや悩みを抱えたまま夜を迎える方、スマートフォンを寝る直前まで見ている方、慢性的な肩こり・首の緊張がある方は、この「交感神経がオフにならない状態」に陥りやすい傾向があります。鍼灸師や整体師の立場から見ると、首や背中の筋肉のこわばり、呼吸の浅さ、姿勢の乱れなども大きく関係しています。これらの身体的緊張は神経に直接影響を与え、夜の動悸を引き起こす要因となるのです。
つまり、夜の動悸は単なる心臓の問題ではなく、「体と心の緊張が抜けていない」というサインでもあります。東洋医学ではこれを「気が上にのぼる」と表現し、エネルギーが頭や胸に偏ることで動悸や不安が起こると考えます。鍼や整体では、この“気の流れ”を整え、全身をゆるめることで、心拍のリズムや呼吸が自然と穏やかになっていくのです。
自律神経失調症による動悸のメカニズム
夜に強く感じる動悸の背景には、「自律神経失調症」が深く関係しています。自律神経失調症とは、体を自動的にコントロールしている神経のバランスが崩れ、心身の調整機能がうまく働かなくなる状態を指します。心臓の拍動もこの自律神経によって調整されているため、バランスが乱れると鼓動が速くなったり、ドキドキが止まらなくなったりするのです。
例えば、強いストレスやプレッシャー、過労、睡眠不足などが続くと、交感神経が常に優位になりやすくなります。交感神経は「緊張」「興奮」を司る神経で、戦う・逃げるといった行動を支える働きがあります。ところが、この状態が長く続くと、心臓は常にアクセルを踏んだままのように働き、動悸や息切れを感じやすくなるのです。
一方で、副交感神経は「休息」「回復」を担当します。自律神経失調症では、この副交感神経の働きが弱まり、休むべき時間になっても体がリラックスできません。寝る前に動悸が強くなるのは、この切り替えがうまくいかないことが大きな原因のひとつです。特に女性はホルモンバランスの変化の影響も受けやすく、月経前後や更年期などに症状が悪化する方も少なくありません。
東洋医学では、これを「気(エネルギー)の乱れ」として捉えます。気が胸や頭部に偏ると、心が落ち着かず、動悸や不安感、息苦しさを伴うことがあります。鍼灸治療では、気の流れを全身で巡らせることで、自然に呼吸が深くなり、心拍も穏やかに整っていきます。つまり、自律神経の乱れによる動悸は、単に心臓の問題ではなく「体全体のエネルギーバランスの乱れ」が関係しているのです。
整体の視点から見ると、姿勢の崩れや呼吸の浅さも大きな要因です。猫背や肩の巻き込み姿勢が続くと、胸郭が圧迫され、深く呼吸できなくなります。その結果、酸素が十分に取り込めず、体が「息苦しい」と感じて動悸を引き起こします。整体では、背中や胸の筋肉を緩め、肋骨の動きを改善することで呼吸の質を高めていきます。呼吸が整うと、自然と自律神経も落ち着いてくるのです。
自律神経の乱れによる夜の動悸は、心だけでなく、体の使い方や生活習慣の積み重ねが関係しています。ですから、心を静めるだけでなく、体を緩め、呼吸を深めることがとても大切です。「体を整えることで心も整う」──これが、鍼灸や整体の現場で多くの方が実感している回復のプロセスです。

鍼灸師が考える“夜の動悸”改善アプローチ
夜になると起こる動悸に悩む方へ、鍼灸師や整体師の立場からお伝えしたいのは、「体のバランスを整えることで、心の安定も取り戻せる」ということです。動悸というのは、心臓が悪いというよりも、自律神経が乱れて“体が休めない状態”になっているサイン。つまり、無理を続けてきた体が「もう少しゆっくりして」と教えてくれているのです。
鍼灸では、全身の気血の流れを整えることを目的にします。特に、夜の動悸がある方は、胸部や首周りに「気」が滞りやすく、呼吸が浅くなっているケースが多く見られます。そこで、胸のつまりをやわらげる「内関(ないかん)」や、心の興奮を鎮める「神門(しんもん)」といったツボを優しく刺激し、全身のリズムを整えていきます。これにより、心拍数が落ち着き、夜でも自然とリラックスできる状態へと導かれていくのです。
また、整体の視点からは、首や背中の筋肉のこわばりをゆるめることが重要です。首の筋肉は自律神経の通り道でもあり、ここが緊張すると交感神経が刺激されやすくなります。背骨の動きを整え、胸郭を開くことで呼吸が深くなり、副交感神経が働きやすくなります。「姿勢を整えることが、自律神経を整える第一歩」なのです。
さらに、東洋医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方があります。これは、心と体はひとつであり、どちらかが乱れればもう一方にも影響が出るという意味です。夜に動悸が起こるとき、多くの方が「不安」「焦り」「緊張」といった感情を同時に抱えています。鍼灸では、ツボを通じて体の緊張をゆるめるだけでなく、心の緊張もほどいていきます。施術を受けながら「いつの間にか呼吸が深くなっていた」「胸のドキドキが和らいできた」と感じる方は少なくありません。
鍼灸や整体によるアプローチは、薬に頼らず自然な方法で自律神経の働きを整えることを目的としています。継続することで、夜の動悸だけでなく、朝の目覚め、日中の集中力、気分の安定にも良い変化が見られます。「体を整えると、心も静まる」──その実感を、ぜひ大切にしていただきたいと思います。
自宅でできるセルフケアと生活改善法
夜の動悸があると、「このまま眠れるだろうか」「またドキドキしたらどうしよう」と不安になってしまいますよね。そんな時こそ、日々の生活の中で少しずつ“自律神経を整える習慣”を取り入れることが大切です。鍼灸や整体で整えるのももちろん効果的ですが、自宅でのセルフケアによって改善のスピードはさらに高まります。
まず意識したいのは「呼吸」です。自律神経は呼吸と密接に関わっており、息が浅く速いと交感神経が優位になりやすくなります。寝る前には、ゆっくりと鼻から息を吸い、口から長く吐く“腹式呼吸”を意識してみましょう。おへその下に手を当てて、息を吐くたびにお腹が凹むのを感じることがポイントです。この呼吸法を数分行うだけでも、心拍が落ち着き、副交感神経が優位になりやすくなります。
次に重要なのが「環境の整え方」です。夜の照明はできるだけ暖色系にし、スマートフォンやパソコンの強い光を避けましょう。光の刺激は脳を興奮させ、交感神経を刺激してしまいます。また、寝室の温度はやや涼しいくらいが理想です。体が少し冷えることで深部体温が下がり、自然な眠気が訪れやすくなります。温かいハーブティーを飲むことや、足首を温めるのも効果的です。
さらに、整体の視点からおすすめなのが「胸を開くストレッチ」です。胸の筋肉が硬くなると呼吸が浅くなり、動悸を感じやすくなります。両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるようにして胸を開くストレッチを30秒ほど続けるだけでも、呼吸が深くなり心が落ち着きます。日中のデスクワークで肩が丸まりがちな方ほど、意識的に取り入れたい習慣です。
そして、意外に見落とされがちなのが「カフェインとスマホ」の影響です。夕方以降のコーヒーや緑茶、エナジードリンクは、交感神経を刺激し眠りを妨げます。また、スマホのブルーライトは脳を覚醒させ、夜の動悸を助長することがあります。寝る1時間前にはデジタル機器を手放し、照明を落として静かな時間を作りましょう。「夜は心と体を休ませる時間」と決めて、1日の緊張をリセットすることが何よりのケアになります。
小さなことの積み重ねでも、自律神経は少しずつ整っていきます。呼吸・姿勢・光・温度――それぞれがあなたの神経バランスを左右しています。夜の動悸に悩む方こそ、自分の体と対話しながら無理のないペースでケアを続けてみてください。「心地よく眠れる夜」は、体を整える力を取り戻す第一歩です。
まとめ:夜の動悸は「体のサイン」。早めのケアが大切
夜になると起こる動悸は、決して「気のせい」や「弱さ」ではありません。それは、あなたの体が「少し無理をしているよ」と教えてくれているサインです。昼間は頑張って動いていても、夜に体が休めなくなるのは、自律神経が乱れてオンとオフの切り替えができなくなっている状態。まずは自分の体を責めずに、「今は整えるタイミングなんだ」と受け止めてあげましょう。
鍼灸や整体では、こうした夜の動悸を「気の巡り」「体の緊張」「心の疲れ」の3つが重なった結果と捉えます。ツボを使って自律神経のバランスを整えたり、姿勢や呼吸を改善したりすることで、自然と心拍が落ち着き、眠りやすい体に導くことができます。薬に頼らず、体のリズムそのものを整えることで、根本的な回復を目指せるのが鍼灸・整体の大きな特徴です。
ただし、動悸があまりにも強く続く場合や、胸の痛み・息苦しさ・めまいなどを伴う場合は、まずは医療機関で検査を受けることをおすすめします。心臓や甲状腺などの疾患が隠れているケースもあるため、自己判断は禁物です。そのうえで、原因が「自律神経の乱れ」と分かった際には、鍼灸・整体・生活改善を組み合わせてケアを進めると、より確実に改善していきます。
夜の動悸は、心と体が「休みたい」と訴えているサイン。焦らず、ゆっくり、深呼吸しながら、自分を整える時間を持ってみましょう。あなたの体は必ず回復する力を持っています。今できる小さなケアから始めることで、少しずつ穏やかな夜を取り戻していけるはずです。もし不安が続くときは、一人で抱え込まず、信頼できる専門家に相談してみてください。心と体の声に寄り添うことが、真の回復への第一歩です。
ハリ灸整体Origineオリジネ
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この記事のまとめ
- 夜に動悸が強くなるのは、自律神経の切り替えがうまくいかず交感神経が優位なままになるため。
- ストレス・姿勢・呼吸の浅さなどが動悸を引き起こす原因となる。
- 鍼灸や整体では、ツボ刺激や姿勢調整により自律神経のバランスを整える。
- 自宅では、腹式呼吸・胸を開くストレッチ・照明や温度の調整が効果的。
- 夜の動悸は体のサイン。無理せず体を整え、必要に応じて専門家に相談を。






